【読書レビュー】水曜の朝、午前三時
水曜の朝、午前三時
「これでおしまいだ、もうどうもならない。私自身、何度そう考えたかもしれません。でも、運命というものは私たちが考えているよりもずっと気まぐれなのです。昨日の怒りや悲しみが、明日には何物にも代え難い喜びに変わっているかもしれないし、事実、この人生はそうしたことの繰り返しなのです」
少し長い引用だけど、含蓄に富んだ言葉。
素晴らしい。
「結局のところ、人は小さな世界に生きているのです。」
社会に入ってから数年立つと、どうしても学生の頃みたいにいろんなところと接点を持つのが難しくなったと感じます。特に、会社の同じ部署、同じチームという狭い世界に生きている訳です。そう考えると、納得の行く人生観だなぁと思います。
「一生を左右するような出来事が起きるのはせいぜい二十代までで、あとの人生は、その復習か、付け足しにしか過ぎないのです。」
残り二ヶ月しかないので、ほぼ一生を左右するような出来事は、自分の中では完了してしまっているのか。少し怖くなってきた。
「人間は選択して決意した瞬間に飛躍する」
大学受験とか、入社試験とか職場の異動とかに
当てはまるなあと思った。
人間は言葉によってのみ励まされるし、変われると思う。