インフラ運用保守の呪縛
運用保守抜けができるかどうかが「成長の壁」だと思う。
私自身も運用保守を2年ほどやっていた身であるので、
メリット、デメリット両方あるかなと思うので、羅列していく。
■メリット
・求職者にとって参入障壁が低いので未経験でも案件をもらえやすい
・シフト制になると、残業が比較的発生しにくい
・大規模なSIerなどであれば、きちんと手順書が整っているところが
多く、仕事のやり方で困ることはほとんどないと思われる。
■デメリット
・決まった運用手順を厳守することが求められるので、
頭を使わなくても仕事ができてしまう
・手順書ベースなので、ネットワークやサーバの知識が身につきにくい
下手をすると、自分が打っているコマンドはどういう働きをして、
どういう結果が表示されているのか を理解しないままに仕事が
できてしまう
・それでも、食っていくこと自体は可能なので、ずるずると長期化しやすい
(一般的にイメージしやすい)エンジニアらしい人生をいきたいのであれば、設計構築にステップアップしていくべきだし、別に食べていけるだけでよいのであれば、運用保守も良いと思う。
また、運用保守のマネジメントに進む道もあると思うので、一概に悪いとはいえない。
運用保守の長い経験がある人が、設計構築に行けば、その経験を生かして、
分かり易い運用フローを考えたりすることもできると思うので。
つまり、何も考えていないパターンでなければどちらの道を行くにしても問題はないと思う。
ただ、私の見てきた運用保守の現場では、(特にスキルアップせず)同じ現場に
長期にわたって居続ける人たちが極めて多かった。
そういう現場は安定していて居心地もよさそうなので、うらやましいな
と思う部分も否定できないが、「いつまでやってんだろう。この人たち」
と思う気持ちもどこかにある。
なので、人の考え方によるけど、いつかは見切りをつけて、異動するなり、
転職するなりして、道を変えないといけないというところなんだろう。