オンタリオの日記帳

記述は個人的なもので、所属組織とは関係ありません。

沈まぬ太陽

WOWOWのドラマ版を見て思った感想。

恩地と行天
善と悪
強きものと弱きもの
窓際にいるものと出世街道を登るもの

色んな意味で対比がなされている。
ただ、映画版の行天と、ドラマ版の行天は
描かれ方が違う。

映画版は、会社の代弁者でひたすら悪
との印象があるのに対し、
ドラマ版は、会社を良くしようという思いは
恩地と一緒という描かれ方である。

原作の本を読み通したのは中学生の頃だった。
社会に出てみると、行天的な生き方の
人間って本当にいるのだなぁと思った。
他人を踏み台にして生きていく生き方である。
(組織である以上、必ずこういう人は出てくるのだが。どんな組織であれ。)
はからずも社会の予習教材となってしまった訳である。

でも恩地的な人が同僚にいても、
うっとおしいだろうなあと思う。
正論はみんな分かっているし、
意地をはる生き方は、言い方を変えると、
柔軟性にかける、融通がきかない、
人の話に耳を傾けない、という見方もできるから。
じっくり人間を理解する暇もないので、
そういう一面的な見られ方をしても、
仕方の無い部分はある。